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田中 忠夫
JAERI-Research 95-044, 21 Pages, 1995/06
降雨と蒸発が繰り返し行われる自然界の通気層土壌中における放射性核種の吸着・脱離挙動を明らかにするため、海岸砂に吸着させたCo、Sr及びCsを乾燥と湿潤が繰り返し生じる条件下で脱離させるバッチ法脱離実験を実施した。全ての放射性核種の脱離率は乾燥期間の影響は受けなかった。乾湿脱離条件下でのSr及びCsの脱離率は連続脱離条件下での値に比較して増加したが、Coの脱離率は連続脱離条件下での値との有意な差がみられなかった。また、乾湿脱離条件下では砂表面の崩壊が生じ、それに伴い砂からイオン及び土壌微細粒子が液相中へ溶離された。乾湿脱離条件下におけるSr及びCsの脱離率の増加は、水に接している間に生じる砂表面の変質及びCsを固定した土壌微細粒子の発生に起因させられた。
田中 忠夫; 山本 忠利
Journal of Nuclear Science and Technology, 28(3), p.239 - 247, 1991/03
放射性核種の地中移動に及ぼす不連続な水の流れの影響を調べるため、Co、SrおよびCs水溶液で汚染させた砂層を3~90日乾燥した後蒸留水を流下するカラム実験を行った。砂層表面付近において、CoおよびCsの濃度に及ぼす乾燥の影響は見られなかったが、Srは乾燥期間が長くなるに従って表面からより深部へ移動した。このSrの移動傾向は、砂層残留水中のCa濃度と関係していることが見出された。一方、砂層深部において、Srの濃度に及ぼす乾燥の影響は見られなかったが、CoおよびCsの濃度は乾燥期間が長くなるに従って増加した。これは、乾燥期間中にpHおよび土壌微細粒子濃度が増大することにより、移動性の高いCo(OH)および土壌微細粒子に吸着したCsの生成量が増加するためであると推定された。